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野球選手の引退後の「日米格差」!!

 野球選手だけではなく、プロ選手はセカンドキャリアがとても重要になります。最近では資格を取ってからプロの世界に飛び込んでくる選手もいる程です。
名古屋オーシャン野球教室では、そんなプロ野球生活を終えた選手たちのセカンドキャリアとして指導員という道を作っていきたいと思っています!!!

“副業で稼いだメジャーリーガー”

 今年は東京オリンピックも控え、プロ野球選手の動向や調子などが巷を賑わせています。

 イチロー選手も去年、惜しまれつつ引退しました。もはや日米共通のレジェンドとして君臨するイチロー選手でも不安を濁らせた事もあるようです。

 彼は一流選手であると同時に至高の野球職人でもあるので、どこかで「自分には野球しかない」という不安に似た感情も抱いていたのかもしれません。そのあたりの人間臭さもイチロー選手の隠れた魅力でもあります。

 イチロー選手のようなスーパースターは別としても、メジャーリーガーの平均勤続年数は約10年と言われています。場合によってはセカンドキャリア、セカンドライフを考えなくてはなりません。MLBも選手会も常にケアしている大きなテーマなんです!!

 日本だけでなく、アメリカでもセカンドキャリアは重要な問題になっているようです。社会から見ればこれからが脂が乗ってくる頃に、プロ選手は引退をします。長い人生で重要な岐路が、プロ選手には絶対待ち構えています。

 名古屋オーシャン野球教室で、元プロ野球選手を呼んでイベントをする事がありますが、あれも一つのセカンドキャリアとなっています。

 メジャーの場合は、選手の年俸が日本より高いです。年金も、5年以上の選手登録があれば受給できます。一度メジャーで活躍したら、引退後は働く必要がない方も多いです!!暖かい土地に大きな家を建てて趣味を楽しみながら家族と暮らす、という人もたくさんいます!!

 後は株式や投資などで資産を運用する選手もいますが、これも元手が多いから安定して運用できるという側面もありますし、本人が資産を動かすというより、ちゃんとしたブレーンをつけているというパターンが多いようです。

 現役時代のサイドビジネスをそのまま続けるというケースもあります。某ア・リーグ球団のクローザーは、現役時代に少なくとも3ミリオン(年俸3百万ドル)はもらっていたはずなんですが、父親から継いだ貿易関係の会社も経営していて 、「そっちを手伝うから、もう引退するんだ」 と言っていたそうです。

 某人気球団のコーチは、知り合いが中南米とアメリカを行き来する船舶関係の仕事をやっていたらしく、「アメリカ行きの船は積み荷が満載だけど、復路はほとんど空っぽ」という話を聞いてビジネスチャンスを見出し、中南米に輸出する会社との橋渡しをして収入を得ていたそうです。しかも、おそらくコーチ業よりも稼いでいたそうです。

 こうゆう人たちは野球人というより、ビジネスマンとしての才覚かもしれません。おそらく野球をやっていなくても、何らかの事業で成功するタイプです。

 アメリカは日本と違ってこういったところも自由度が高い気がします。日本で野球以外をしている選手がいれば、メディアから叩かれるでしょう。

“日米「リスペクト格差」”

 日本の場合を考えてみると、現在は元プロ野球選手の肩書きや経験を活かせる仕事は指導者や解説者、あるいはスポーツメーカーに携わっていくという道が主ではないでしょうか。最近はタレントとしてテレビに出ている人も増え、政治家になる、なんていう人もいます。しかし、一握りです。起業する選手や飲食店などの経営に携わる選手もいますが、これも数は少ないですし、成功するかどうかは誰にも分かりません。そうなるとやはり球界にしがみつく、というと言葉が悪いですが、どうにかして野球を仕事にしないといけないという危機感も生まれてしまいます。

 最近では、新人選手が契約する際に「指導者として球団に残る」とか「ケガをしてもスタッフとして生涯の雇用を保証する」という一文が盛り込まれているなんて聞きます。セカンドキャリアについてのプラスαを契約にのせたりする事もあるそうです。もちろん、これもビジネスの一貫ですし、球団と選手本人の意思ありきなので、難しい部分ではありますが、少し、寂しい気もします。

 しかし、例えば高校卒業後プロに入って4年間、一生懸命に野球に取り組んだ。それでも結果が出なかった。その時、22歳。まだいくらでも時間と可能性はある状況。大学を卒業をしていても20代半ば。戦力として迎えてくれる会社もいくらでもありますし、野球に一途に打ち込むことができた選手なので、少なくとも名古屋オーシャン野球教室であれば欲しい人材として即採用します!!

 ただ、そこで生まれるのが一般社会とのズレです。「プロの世界で4年も野球に打ち込んだことは素晴らしい経験ですね」と言ってくれる企業が日本にいま、いくつあるか。野球選手、あるいはその活動へのリスペクトの問題になってきます。

そのあたりはアメリカはやはりアスリート大国であり、野球王国です!多くの場合、元選手は英雄として扱われ、最大限のリスペクトをもって迎えられます。大学に復学することもできますし、企業も興味を持ってくれます。

 また、日本よりも野球ビジネスの間口が広く、単純に球団も放送局も多いのでそれに伴い雇用も多くなっています。あとは、球団はインセンティブ契約を結んでいる外注スカウトを何人か抱えています。それも引退後のビジネスの選択肢に入ってきます。

 こうゆう部分を見るだけでも日本と世界の差が見え隠れしてきます。名古屋オーシャン野球教室はグローバルに、最新のシステムを取り入れていくので、一刻も早くこういう状況をなくしていきたいと思っています!!

“マイナーリーグは球界に眠る大きな資源”

 日本の場合、野球を産業としてしっかり捉えて、雇用を拡大していく意識が必要です!!

 その為にはまず、なんといってもマイナーリーグの活かし方が重要になります。メジャーは圧倒的にこれが上手です。日本ではファーム(農場)という言葉通り、あくまで2軍扱い。そこは育成や調整のためのフィールドですが、アメリカではマイナーリーグ単体でも利益を出している球団がたくさんあります。その数だけ雇用もビジネスチャンスも増えるので、今野球産業のポテンシャルの大部分はマイナーに眠っているといっても過言ではありません!!!

 日本でも例えば、ベイスターズのファームが「シーレックス」と、名前とホームタウンを変えて、様々な取り組みをしています。オリックスもファーム本拠地球場を大阪の舞洲(まいしま)へと移転しています。育成のほかに様々なイベントなどを企画して多面からチームの底上げをする狙いです。国内でもマイナーの野球を楽しもう、独特の世界を作っていこう、という意図は萌芽しつつありますが、やはりまだ途上ではあります。「育成中のスパールーキー、リハビリ中の大エース、引退間近のレジェンドなど、彼らの姿をマイナーで観てから、一軍に上がった際にはスタジアムに行って応援する!」考えただけでも楽しいですし、実際、そのような動きをしているファンはメジャーにはたくさんいます。2軍のゲームは外野の芝生席でのんびり寝転んでビール飲んで観戦する。という独自の楽しみ方もできますし、野球産業の拡大のためにもファンの目がもっと2軍に向けられていくような仕掛けを、球団はやっていくべき時期かもしれません。

 ファンへのイベントや選手会の動きなど、近年は時代の流れによって変わってきている事もあります。サッカーのようにユースを作るのもいいかもしれません。いろんな手法を使って、セカンドキャリアや野球発展に変わっていく事を願います。

 セカンドライフ、セカンドキャリアについて、ビジネス拡大、雇用の促進と並行して、選手の自立をサポートする動きも必要だと感じています。  

 さらに、野球選手には野球だけではなく積極的に社会と接する機会が必要だと思います!!

 自分で切り開く努力をし、現役時代に何でもいいので、何がしたいかを見つけることはもっとも大切だと思います。だからこそ選手は、現役のうちに野球以外の業界の人に会って世界を広げる必要があると思います。自分から動くのは大変ですし、ノウハウもないかもしれないので、選手会がそういう機会を作ってあげてもいいかもしれないし、あるいはそういう人材派遣、のような機会を生む会社を作っていいかもしれません。

 野球選手がバーテンさんの仕事を3日間体験させてもらったり、広告代理店の社員の一日アシスタントをする。一般企業で背広着て電話応対をして夜は新橋のガード下で同僚から上司の愚痴を聞く。それだけでも野球選手としては新鮮な未知の世界なので、学ぶことは多いと思います。

そこで見えてくることもあるでしょうし、野球以外の興味も生まれるかもしれません。逆に「ああ、俺には無理だ。野球頑張ろう」と痛感すればそれはそれで大きな収穫にもなります!

雇用を生む。球界と一般社会を繋ぐ仕掛けを起こす。これは選手や球団、全体で取り組んでいく課題ではないでしょうか。

 その一旦を名古屋オーシャン野球教室が担うことが出来れば、この上ないことです!!
名古屋オーシャン野球教室ではプロスポーツ選手のセカンドキャリアをサポートする制度を設けています!!

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