WorldTryoutとは?

元プロ野球選手やマイナーリーガー、アマチュア選手が集合し新たな野球のトライアウトイベントこそが「WorldTryout」
もうすぐプロ野球のトライアウトが始まりますね!! もう一つのトライアウトがあるのをご存知ですか?  日本の野球界のトップであるNPBに入るための道は狭く、スカウトの目に映らなければそのチャンスすらつかめないのが現実です。しかし、高校時代に無名だった選手がプロ入り後に開花することがあるように、環境やタイミングが悪く発見されないまま埋もれている原石も多くいます。

目的

 選手が自らアピールする機会を創設しようと、トライアウトイベント「WorldTryout」というのが今年から新たに開催されます。 イベントを主催するが株式会社WorldTryoutの代表取締役CEOで、研究者との二足の草鞋を履く加治佐平さんです。 イベントの趣旨、そしてそこに思いを紹介します!! イメージは「スポーツのオーディション番組」 今年の11月30日、明治神宮野球場にて「WorldTryout」が開催されます。戦力外通告を受けた元NPB選手、27歳までの独立リーガー、大学・高校のアマチュア選手、そしてMLBのマイナーリーガーと、カテゴリーの異なる選手が一堂に会し、NPBやMLB入りに向けたトライアウトを行うのが同イベントの目的です。  

元プロ野球選手、マイナーリーガー、予選を通過したアマチュア選手・独立リーガーの3チームに分かれ、元プロの監督による采配で5~7イニング制の試合で自身の長所をアピールしたり、ホームラン競争も行われるなど、観客が楽しめる内容になっていることが特徴でもあります。NPB12球団のトライアウトでは、1-1からのシートバッティング形式で対戦できる人数も限られ、不完全燃焼で終わる選手も少なくないでしょう。また、いくらインターネットなどで情報が手に入りやすくなったとは言え、無名のアマチュア選手がスカウトの目に留まる機会は限られています。 そうした選手が上へとはい上がるチャンスをつくるのがこのイベントです。  

そのため、試合では代走は何回でもOKとするなど、その選手の長所を最大限にアピールできるようなルールにしたり、監督にも勝敗ではなく各選手の長所を生かす采配に徹してもらおうと言う趣旨です。また、甲子園のような大舞台が選手を成長させるように、元プロやマイナーリーガーと対戦することはアマチュア選手にとって大きな経験になります。  NPB各球団のスカウトの目に留まった場合、元プロとマイナーリーガーは契約し、翌年の春季キャンプから参加することができます。アマチュア選手はドラフト会議が終わっているため、1年間は海外や独立リーグで武者修行することになります。  

イベントとしての認知

このイベントのイメージは昔のテレビ番組の『ASAYAN』や『ガチンコファイトクラブ』のような「スポーツのオーディション番組」。私自身もそうなのですが、12球団合同トライアウトが平日にもかかわらず多くの観客を集めているように、無名の選手が元プロに食らいついたり、戦力外通告を受けた選手がもうひと花咲かせようと意地を見せる姿は、人々の共感を呼びます。  そこでさらに見ている人が楽しめるような内容として集客できるイベントとなれば、今年は1日限りの開催ですが、土日の2日間にしたり、関東と関西で行ったりと、選手たちのアピールの場をより増やすことができるでしょう。  

WorldTryoutの共同創業者である田中聡さんは、法政大4年時にドラフトにかからず、アメリカ独立リーグのトライアウトを受け1年間プレー。帰国後、日本ハムの入団テストを受けて合格し、2年後に戦力外となって12球団トライアウトを受け阪神に入団したという、3回トライアウトを受けた経歴の持ち主です。  そうした経験から野球選手にもっとチャンスがあればという思いを抱いていたこと、またマイナーリーガーの中でNPBに挑戦したいという選手が少なからずいることを知ったことで、このイベントのコンセプトを考えついたそうです。野球界への恩返しになればとの思いで賛同したそうです。 “周囲のサポートで神宮のマウンドへ”  もともと予防医療に携わるベンチャー企業の最高研究開発責任者を務め、現在も徳島大で癌やアルツハイマーの早期発見にかかわる研究を行っている加治佐さん。そんな経歴の人物がなぜ野球のトライアウトイベントを主催するに至ったかについては、大学時代の経験が影響しています。  鹿児島のラ・サール高出身で、入学当時は軟式野球部しかなかったが、甲子園へのあこがれから硬式野球部をつくったそうです。3年夏に初めて公式戦に出場し、大学でも硬式野球を続けたいと思い、早稲田大の野球部に入部したのです。  

しかし、オフに地元へ戻ったところ、高校の監督から「野球部をつくったエースがそれでは後輩に示しがつかない」と、東大への再受験を勧められ、早稲田大を退学し、翌年東大に編入しました。  そこで再び野球部に入ろうとしたが、当時は一度野球部に所属した者は他大学の野球部に所属できないとの規定があったのですが、周囲の方の後押しによって部員として認められ、2年時から公式戦に出場できることになりました。念願の神宮のマウンドでも投げることができたが、当然、両大学関係者、連盟に大変な迷惑をかけてしまい、自身の知らないところで動いてくれた方も多くいました。大学卒業後は見る側になりましたが、いつか野球界へ恩返しをしたいという思いをずっと抱いたんです。 『引退選手やスポーツ医科学などのさまざまな分野への支援を“』 周囲の支援により野球を続けられた経験が、「WorldTryout」の理念に息づいています。ただ、支援の対象は現役プレーヤーだけではありません。今後の展望として、引退を決めた選手や、医療や科学の立場から野球に携わる研究者など、野球界広範の人々をサポートしていく展望を見据えています。

もう1つの目的

WorldTryoutの2つ目の柱が引退した選手のキャリア支援です。  現在、セカンドキャリアという言葉にはネガティブなイメージがつきまとっています。しかし、例えば育成選手が一般企業で1000万円プレーヤーになることはキャリアアップと言えるでしょう。実際に保険業界では、元プロ野球選手として名を広めながら、同時にスキルアップして成功を収めている方が多くいます。  そのように、新しい業界で活躍できるスキルを身につけるためのサポート行っています。中にはどうしても野球に携わりたい方もいるはずです。そうした方には、経験を生かした起業の支援もあり得るでしょう。  ゆくゆくはトライアウトイベントの同会場でアスリートを対象とした就職イベントを開催するなど、人材派遣会社と協力した企業と元アスリートのマッチングも視野に入れています。  3つ目の柱はスポーツサイエンスの支援です。  これまで予防医療として涙などの体液で血糖値やアドレナリンを測るセンサーの開発を行っており、これを野球に生かしたいと考えています。  例えば、緊張感のある試合中は練習時よりも多量のアドレナリンが出るため普段以上の力を発揮し、それが故障の要因になることがあります。つまり、試合時のアドレナリンを計測することが故障予防につながるかもしれません。  実際の試合で機械をつけ計測することは許されないでしょう。しかし、勝敗の関係しないトライアウトでならば、そうした計測も不可能ではありません。実際に、今年のトライアウトから承諾を得た選手にはセンサーをつけて試合に出てもらう予定です。20年間行ってきた研究と、好きな野球が融合することは、大きな喜びになります。 研究だけでなく、動作解析を行っている方など、さまざまな研究者にベンチに入っていただいき、活用してもらい。高校生から、元プロ選手、外国人選手と、さまざまな選手を対象としたデータを収集できる貴重な場となり、こうした点からも野球界の発展に寄与できればと思いで動いています。

最後に

さまざまな希望を抱いてはいますが、WorldTryoutの第一義はプロ野球界を目指し真剣勝負する場を増やすことです。  そのためにも、まずは今年のイベントを成功させ、野球ファン、関係者にこうした場があること知っていただき、それが今後の継続、そして発展につながっていくと期待しています。 クロススポーツクロスも様々な取り組みをし、これから様々な挑戦をしていこうと思っています。 名古屋オーシャン野球教室も野球を通じて社会に通用する人間の育成を目的としています!! それぞれ野球を通して社会に貢献できるように願い、今回のイベントは大注目です!!!

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